
はじめに
幼少期、母に連れられて近所に喫茶店に行った記憶がある。
あまり昔のことを覚えている方ではないのだが、そこで食べたサンドイッチやクリームソーダの記憶だけは何故か残っている。
周りは大人だらけだし、微かにたばこの臭いもした気がする。
ボックス席に座り、そわそわモジモジ、落ち着きなくメニューが来るのを待っていた。
そんな記憶がいくつかあるのだから喫茶店という場所は私にとって懐かしくもあり、ワクワクさせてくれる空間なのだと思う。
当店も今どきのお洒落なカフェ、、、というよりはザ・昭和の空気感を醸し出すエッセンスをどのお店にも施している。
手に取るものや身の回りの物も最新のものではなく、使い古された物が多い気がする。
私はきっと古いものに憧れを抱く人間で、喫茶店もそんな理由で好きなのだ。
私が暮らす仙台の街の喫茶店を巡る、そんな記事を書いていこうと思います。
趣のある佇まい

東北学院大学の土樋キャンパスに隣接したT字路に店を構える「coffee snack ベニー」さん。(ネットで検索したところベニー田町という店名でもヒットしたがルーツは不明)
かく云う私も東北学院OBなのですがその当時(約20年前)からこの場所にあり、友人と1度だけ訪れたことを記憶しています。
2000年代初頭は空前のカフェブームで、カフェ モーツァルト アトリエさんが出来たり、今はなきザ・ラビングルームさんが出来たりと仙台のカフェシーンも盛り上がり始めていた頃で、私もカフェ巡りはよくしていたのですが喫茶店に行く機会は稀だった為記憶に残っていました。(しかし全然変わってない、時が止まっているようでした。)
この角度からは見えにくいのですが、右奥に映る赤い看板がなんとも言えない懐かしいフォントで愛らしく店名が描かれているので、来店される際にはぜひご覧になって欲しいところです。
黄色看板のある隣のドアが入口です。小雨も降っていた為早速入店しました。
店内の内観は撮影NGとのことで商品撮影をさせていただきました。 ベニーさんの内装はとても見応えがあり、沢山の方がきっと撮影したくなってしまうのだと思います。
実際に訪れた際にはぜひあの空間に浸ってみてくださいね。 ちょっとだけお伝えすると見事なタイルの貼りの壁、中央の天井には大きなシャンデリア、各テーブルの上にはミルクガラスのペンダントライト、そしてゲーム機型のテーブルもありました。(やってみたい)
最強の喫茶店メニュータッグ


私が注文したのは喫茶店メニューのド・定版「ナポリタン」。
この画像の佇まいからしてそそられますよね。メニュー自体もそうですが、チラッと見えるテーブルと椅子との組み合わせがまた喫茶好きの心をそそります。丁寧に折り込まれたナプキンも素敵でした。
ベニーさんの「ナポリタン」はケチャップの酸味とスパゲッティのモチモチ感のバランスがよく、個人的には野菜(キャベツ・玉ねぎ・ピーマン)のシャキシャキした歯触りが心地よくあっという間になくなっていきました。
ナポリタンを食べ終わり、そこに食後のドリンクの「クリームソーダ」が運ばれてきました。
クリームソーダは、カフェ業界でも近年また流行っているメニューでして、トレンドとしては従来のグリーンのメロンソーダではなく、イエローやブルーやレッドなどのカラフルなものが多いのですが、まさかベニーさんでも青いクリームソーダが飲めるとは。
きっとずっと昔からこのスタイルなのでしょう。上にはブルーベリージャムが添えられており、下にはソーサーが上品に敷かれています。
味は言わずもがな。シャリっと溶けたバニラアイスとメロンソーダが幼少期の喫茶店へとタイムスリップさせてくれました。
最後にお店のママさんともお話ができて大満足。ベニーさん、ごちそうさまでした。
これから仙台を中心に喫茶店を巡っていきたいと思います。温かい目でお付き合いいただければ幸いです。
店舗情報 参考サイト:食べログ
店名 | ベニー田町 |
住所 | 宮城県仙台市青葉区五橋2-7-15 |
営業時間 | [月~金]9:30-18:00、[土]9:30-17:30 |
定休日 | 日曜日 |