
はじめに
コーヒーは不思議な飲みものです。
単純に飲みものそのものとしても美味しいのは当然のことながら通勤のとき、本を読むとき、映画を観るとき、音楽を聞くとき、そっと手元にいて欲しくなります。
まるでコーヒーがないと何も始まらないかのように暮らしに寄り添い、他のモノとつながりながら、暮らしのひとときに彩りを与えてくれます。
この「コーヒーと○○シリーズ」では、単純にコーヒーのエピソードを綴るものではなくコーヒーの周りにある"魅力的な○○"とご一緒にコーヒーを楽しみ、旅するように暮らすようなワクワク感を読み手の皆さんと共有していければ嬉しく思います。
毎日のコーヒーをもっと楽しく

昔から古着、アンティーク、ヴィンテージ、1点ものというような言葉に弱いのですが最近になってあたらめてハマってしまった物があります。
それが「ヴィンテージカップ」です。
家でもコーヒーを毎日淹れるのですが、家で飲むコーヒーに関しては恥ずかしながらこれまで特に食器にはこだわってきませんでした。
この年になると新しい趣味を見つけるのもいささか億劫で、過去に関わってきたギターやサッカーなどの趣味を再開するにも体が着いていかず、はてさてどうしたものだろうか?と頭を悩ませておりました。
そこで無理なくできることから始めてみよう、ということで「毎日淹れているコーヒーをもっと楽しくしてみよう」となりました。
手前味噌にはなりますが、コーヒーの味に関してはとことん追求しておりますし、お店で使うコーヒーカップも香りを感じやすいものや口当たりがよく感じるものを選んできました。
ただ私自身が日々楽しむコーヒーに関しては、特に「自分らしさ」と取り入れることもなくおりましたので、この機会に初心に帰り色々と揃えてみることにしました。
お店にあるカップはヨーロッパのエレガントな磁器の物が多い為、家で使用するものは温かみを感じる素朴な陶器のカップがいいのではと考え探し始めました。
北欧ヴィンテージカップの魅力



まずは近所の書店へ向かい、「食器の本」というアバウトな探し方をしてみたもののピンとくる本がなく、はてどうしたものかと早くも暗礁に乗り上げそうになっていたところ北欧家具が好きなスタッフとの会話の中で出てきたお店のことを思い出しました。
訪ねたのは南中山にある「3Days Scandinavia (スリーデイズ・スカンディナビア)」さん。仙台市内の本町や一番町にもお店を構える老舗のお店さんです。
実は私がほの香に入社した2009年当時、たまにお邪魔してはその頃好きだったファイヤーキングや北欧チックな雑貨を購入させてもらっていました。 よし、行ってみよう!と思い立った瞬間に、20代の頃の「これからお店をどんな風にしていこうか」とワクワクしながら買い物をしていた頃の気持ちに自然と戻っていました。
中山のお店は初めて訪れたのですがとても広く、北欧の家具や雑貨や食器が沢山並んでいました。全部素敵だったのですが私の今回の目的はコーヒーカップだったのでそちらの食器棚へ。
画像のブルーのカップが気に入り、手に取るとスタッフさんが丁寧に説明してくださいました。デンマークのSOHOLM(スーホルム)という窯元で作られた1960年頃のカップで女性のデザイナーさんの作品とのこと。
約60年も前に生まれたコーヒーカップが今遠く日本の地で、こんなに綺麗な状態で存在していることにとてもロマンを感じました。手に取った時の質感も柔らかく、ソーサーも大きめで素朴さの中に上品さもあります。
毎日のコーヒーのある暮らしを彩ってくれる、はじめての北欧ヴィンテージカップ。そんな響きに心が高鳴り、即購入。今我が家のコーヒータイムに欠かせない存在になっています。
「コーヒーと器」その魅力に取り憑かれ、今では少しずつ買い集めるようになってきました。見た目はもちろん、その背景にあるストーリーを感じながら美味しいコーヒーを飲むことでなんとも贅沢な「自分らしい時間」を手に入れた気分になれたのでした。
ぜひ皆さんも自分らしい「コーヒーと〇〇」を見つけてみてはいかがでしょうか?
また別の機会にそれぞれのコーヒーカップの魅力や、ストーリーにも触れていきたいと思いますので引き続きお付き合い頂ければ嬉しく思います。 それでは。
店舗情報
店名 | 3Days Scandinavia |
住所 | 宮城県仙台市泉区南中山2-42-1-2 |
営業時間 | 営業時間: 平日 12:00-20:00 土日祝11:00-20:00(通常) 営業時間: 平日 12:00-19:00 土日祝11:00-19:00(緊急時) |
定休日 | 不定休 ※詳しい情報はブログにてご確認ください。 |