
製造スタッフで麦畑と製粉所を見学しました
こんにちは、HONOKA COFFEE&BAKE製造チームです。
先日、私たちの焼き菓子づくりに欠かせない「小麦」の生産現場を訪ね、アグリードなるせ(農家さん)に製粉所と麦畑をご案内いただきました。
普段手にしている小麦粉が、どのような手間をかけて、どれほどの想いでつくられているのか。その現場を自分たちの目で見て、深く知ることができた、大切な時間でした。
最初にに向かったのは、製粉所。衛生帽と白衣を着用し、精密な機械が並ぶ工場の中を見学しました。収穫された小麦が、いくつもの工程を経て、粉へと生まれ変わる。その過程は、想像以上に繊細で、品質管理も徹底されていました。
機械の音に包まれながら、スタッフたちは真剣な表情で工程を見つめ、時には質問をしながら知識を深めていきました。
麦の「白さ」を追い求めて——3時間かけて外皮を削るこだわり
製粉所では、麦の白度を高めるために周囲を丁寧に削る工程を見学。なんとこの作業に約3時間もかけるのだそうです。この工程で砂利などの夾雑物も除去します。
さらに、粉に挽く工程では120kgの麦を全粒粉に仕上げるためには4時間を要するというから驚きです。削るというより「磨く」という表現の方が合っているように個人的に感じました。
この手間ひまによって生まれるのが、ここでしか作れないきめ細かな全粒粉。私たちが大切に使っているこの粉の背景には、職人技ともいえる緻密な仕事が詰まっていました。
今回の見学を通じて実感したのは、私たちの仕事は決して“粉から”始まるのではなく、“麦から”始まっているということ。そしてその麦は、人の想いと手で育てられているということです。
今後も、お客様に安心してお召し上がりいただけるお菓子を作るために、素材の背景に目を向け、知り、伝えていくことを大切にしていきます。
HONOKA COFFEE&BAKEは、「素材と人の物語」が感じられるお菓子づくりを、これからも続けてまいります。
HONOKAだけの小麦——95%以上を納品いただいています
そして実はこの全粒粉、小麦農家さんが生産される量の95%以上をHONOKA COFFEE&BAKEに納品してくださっています。
毎週、農家さんご自身が配達してくださる挽きたての小麦粉。その香りと鮮度は、私たちの焼き菓子の品質を支える“縁の下の力持ち”です。
小麦の一粒一粒が、農家さんの誠実な仕事に裏打ちされている——そう実感できる瞬間でした。
「つくる」責任を、もう一度心に刻む
今回の訪問を通して、改めて私たちは素材の重み、そして農家さんのこだわりに触れることができました。
自分たちが使っている原材料の“ルーツ”を知ることで、さらに丁寧に、さらに愛情を込めて、お菓子づくりと向き合っていこう。そんな気持ちがチームの中に芽生えています。
お忙しいなかご対応頂いたアグリードなるせの皆さま、本当にありがとうございました。スタッフの皆様、本当にやさしくおもてなしをしてくださり感動いたしました!
HONOKA COFFEE&BAKEは、これからも**「素材の物語」が感じられるお菓子**をお届けしてまいります。
そんな「アグリードなるせ」さんの小麦を、あなたの食卓にも
今回見学させていただいた農家さん「アグリードなるせ」さんが育てるシラネコムギは、HONOKA COFFEE&BAKEのスコーンにもたっぷり使用されています。
そのやさしい風味と豊かな香りは、まさに“畑の恵み”。農家さんの丁寧な仕事と、私たち製造スタッフの想いが詰まったスコーンを、ぜひご自宅でもお楽しみください。
ご注文はこちらからどうぞ👇
👉 https://ec.honokacoffee.com/collections/sweets
おまけ:麦刈り、まさかのタイミング…
実は今回、麦畑の見学に加えて「麦刈りの様子」も見せていただける予定でした。
ところが——今年の6月は異例の猛暑。麦の刈りどきがたった3日間しかなかったそうで、私たちが訪問した時には、すでに畑はきれいに刈り込まれていました。
自然のサイクルは、人の都合では動いてくれないということを、改めて実感した瞬間でした。
とはいえ、その分ゆっくりと畑や製粉の話を聞けたのは、きっと“麦の神さま”のご配慮かもしれませんね。
2年前に、見学に行かせていただいた際の麦刈りの様子をぜひご覧ください。
Written by Shuhei Takahashi